ワタミ・渡邉美樹ペディア

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ワタミで賃金未払い・不当解雇

「朝日新聞」(2008年6月1日)より抜粋
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200805310115.html


「和民」で賃金未払い 217人に1200万円支払う

 「ワタミ」(東京)のグループ会社で、居酒屋「和民」などを全国展開する外食大手「ワタミフードサービス」(同)がアルバイト店員勤務時間を一部切り捨て、正当な賃金を支払っていなかったとして北大阪労働基準監督署是正勧告を受け、217人に計約1200万円未払い賃金を支払った。

 一方、元店員の20代の男性が内部告発に対する報復で解雇されたと主張。同社に慰謝料などを求める訴訟を2日にも起こす考えだ。

 ワタミによると、ワタミフードサービスは和民 香里園駅前店」(大阪府寝屋川市)坐・和民 枚方市駅前店」(同枚方市)でアルバイト店員の勤務時間を1分単位で記録せずに30分単位などで端数を切り捨て、賃金の一部が未払いになっているとして、06年9~10月に是正勧告を受けた。北大阪労基署管内のほかの4店も調べるよう指導され、すべての店で同様の事態が判明。同社は計6店のアルバイト店員ら60人に計約400万円を支給した。

 さらに同社は昨年2月、全国400店余りのアルバイト店員約1万2千人を対象に内部調査を実施。その結果、北海道・東北2店関東15店東海2店近畿20店中国2店の計41店で切り捨てが判明し、157人に計約800万円を支払った。ワタミの広報担当者は「労働時間の切り捨てはあってはならず、徹底できていない店があった。全国の店舗ですでに改めた」としている。

 元アルバイト店員の男性によると、北大阪労基署に不正を通報したのは06年7月。解雇されたのは同年9月で、是正勧告が出る3日前だった。約450万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴する予定だ。

 元店員は、06年8月にワタミフードサービスの社員から労基署に行くような人は企業にとってリスクと退職を迫られたと主張。「一生懸命働いた者にきちんと給料を払ってほしかっただけ。解雇は不当だ」と訴えている。

 一方、同社は解雇理由について「店長への暴力でけがをさせたため」と説明。元店員は「暴力をふるった事実はない」と反論している。

 ワタミの広報担当者は「元店員の解雇理由は個人情報のため明らかにできないが、提訴されれば、訴状を見て対応を検討する」と話している。

 2年前の夏。元アルバイト店員の男性は、深夜勤務を終えて手書きのタイムカードに「午前4時15分」と退店時刻を書いた。しかし、後からカードをチェックすると「15」は二重線と訂正印で消され、その下に「00」と書き込まれていた。退店時刻は「午前4時」にされ、15分間の勤務時間が切り捨てられた。

 勤務時間を30分単位で丸める不正は、男性が働き始めた03年4月からずっと続いていたという。それに気づいたのは最初に給料をもらったとき。明細書の1カ月間の総勤務時間は、自分でメモした毎日の入退店時刻で計算した時間より短かった。「1分単位で記録しないのはおかしい」。店長に繰り返し訴えたが「それがルール」と取り合ってもらえなかった、と話す。


 男性は店のチーフとして調理接客売上金管理をし、週5日間働いた。時給約800円準備で早く入店したり、後片づけで残業したりすることもあったが、そのたびに30分間に満たない労働時間がカットされたという。

 タイムカードをもとに正規の勤務表に記録するパソコンは入力パスワードを知る店長が管理していた。

 大手ファストフード店が30分単位の切り捨てで是正指導を受けたことが、05年夏に発覚。ワタミフードサービスでも同様だった計算方法が1分単位に改められた。しかし、男性が働く店では徹底されなかった。06年7月、内部告発すると会社側に通告したうえで、労基署を訪れた。

 西日本の系列店舗で数年前まで店長を務めていた元社員の20代の女性は、前任の店長からの引き継ぎでアルバイトの勤務時間を切り捨てていたと話した。「社員の私たちが会社に是正を働きかけるべきだった」








「東京新聞」(2012年5月26日 朝刊)より抜粋
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012052602000098.html


【社会】自殺後 是正勧告10件 残業 月100時間超も

 ワタミフードサービス二〇〇九年以降、経営する居酒屋などで、時間外労働・休日労働に関する協定(三六(さぶろく)協定)に定められた時間外労働上限時間超え従業員働かせていたとして、労働基準監督署から十件是正勧告を受けていたことが、会社側への取材で分かった。〇八年六月に新入社員の森美菜さん=当時(26)=が過労自殺した後も長時間労働が残っている実態が明らかになった。
 三六協定は労使合意に基づき、例外的に従業員の時間外労働を認める手続き。協定で定めた上限時間を超えて働かせた場合は、労働基準法に抵触する。
 親会社のワタミによると、ワタミフードサービスは〇八年十月から、経営する「和民」など居酒屋全店の時間外労働の上限を、三六協定を結んで一斉に月百二十時間から七十五時間に引き下げた。
 是正勧告を受けたのは、首都圏や関西の居酒屋の九店舗本社。〇九年二件、一〇年三件、一一年三件、今年二件だった(四月末現在)。協定の時間外労働上限を、最長で一人当たり月三十数時間超えていたという。

 勧告を受けた十件のうち三件の時間外労働は、厚生労働省過労死との関連があるとする「過労死ライン」月八十時間超える勤務になっていた。


 是正勧告を受けた店舗には本社が指導し、改善を図ったという。
 ワタミ・ビジネスサービスグループの辰巳正吉グループ長は「客入りが予定を上回る場合もあり、上限時間をはみ出すことは現実にある。社員の業務の一部をアルバイトに委譲したり、必要人数に向けて採用活動するなど質と量で上限内に収まるよう改善を進めている」と話している。







「東京新聞」(2012年6月1日 朝刊)より抜粋
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012060102000216.html


【社会】<過労社会>和民に労基署勧告 不正な残業是正を

 居酒屋「和民」などをチェーン展開するワタミフードサービス(東京)不正手続き従業員時間外労働させていた問題で、労働基準法に抵触すると判断した労働基準監督署が五月下旬、関東地方の和民など三店舗是正勧告したことが分かった。

 親会社のワタミによると、是正勧告を受けたのは、二〇〇八年に過労自殺した森美菜さん=当時(26)=が働いていた神奈川県横須賀市の店舗も含まれている。ワタミフードサービスは既に改善報告書を労基署に提出した。

 企業が従業員に時間外労働をさせるには、労働基準法三六条に基づき、労使間で労働時間の上限などについて合意した「三六(さぶろく)協定届」を労基署に提出しなければならない。ワタミフードサービスの場合、店舗ごとに従業員の過半数の同意で選ばれた従業員の代表が、会社側と三六協定を結ぶ必要がある。

 同社三六協定届には、従業員の代表者について「挙手で選出」記載されていたが、実際は店長アルバイトの中から代表指名する不正なやり方が常態化していた。

 ワタミの担当者は本紙の取材に「今後は、店長が従業員の中から代表を推薦し、書面で過半数の従業員から同意を得る選出方法に改める」と説明した。ワタミフードサービスは六月末までに全店の協定届を出し直す方針。

 ワタミフードサービスの不正な手続きを指摘した本紙の報道を受け、厚生労働省は五月十八日付で全国の労働局に、労基署で三六協定届を受け付ける際、労働者側代表の選出方法について不正な疑いがあれば、窓口で確認を取ることを徹底するよう通達を出した。

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