ワタミ・渡邉美樹ペディア

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ワタミ創業者・渡邉美樹氏 禁断の「不倫」騒動

「週刊朝日」(談)より抜粋
http://www.wa-dan.com/article/2011/02/post-68.php


週刊朝日 中吊り広告 2010.4.30号

「都知事選出馬表明」渡邉美樹氏 禁断の「不倫」騒動(1)
都知事選出馬表明・・・その資質を問う

週刊朝日2010年4月30日号配信

居酒屋「和民」で名を上げたワタミ会長の渡邉美樹氏(50)が学校経営に乗り出した--そう取りざたされて丸7年になる今春、側近だった学校の常務理事が電撃辞任した。その背景を探ると、「不倫」「殴打事件」といった「夢の学園」とは似つかわしくない"きな臭い"話が浮かび上がってきた。本誌が真相に迫った。




 4月3日午後、東京都文京区の学校法人「郁文館学園」は、"晴れの舞台"を迎えていた。創立120周年記念式典が催された学校前では、同校の理事長を務める渡邉美樹氏が、テレビでもおなじみの笑顔を浮かべて来賓や保護者を出迎え--しかし、その場に学校にとって"ナンバー2"であるはずの一人の男の姿はなかった。渡邉氏の側近で常務理事だった石田勝紀(41)である。 
 1カ月ほどさかのぼった3月1日正午過ぎ。高校の卒業式を終えた理事長室で、渡邉氏は石田氏に向かってこう厳命を下していた。

  「(午後の)謝恩会なんか出なくたっていいから、何がなんでも『示談書』を取ってくるんだ!」

 7年にわたって渡邉氏に仕えてきた石田氏は、そう言われて学校を出た後、戻ることはなかった。夜になってから、渡邉氏の携帯電話に一通のメールが入った。

 〈今日で辞めます。引き継ぎは済んでいます。お世話になりました〉

 詳しい理由は記されていなかった。学校の机の中に辞表をしたためてあったのが、次の日に見つかったという。

 石田氏はなぜ、突然辞めたのか。取材を進めると、渡邉氏への「興醒め」「不信」石田氏の胸中に蓄積されていった過程が浮かび上がった--
 
 その詳しい内容に触れる前に、まずは渡邉氏と学園とのなれ初めを説明しておこう。

 東京大学の至近に位置する旧名「郁文館」は、1889年に創立された伝統校だ。校庭の隣に住んでいた夏目漱石が小説『吾輩は猫である』で描いた学校「落雲館」のモデルだと言われている。卒業生には民俗学者の柳田国男、国語学者の物集高量らがいる。

 ところが近年、創業一族がホテル建設などで失敗し、膨大な債務を抱え込み、破綻寸前に追い込まれた。そこへ現れた"救世主"が、ワタミ会長の渡邉氏だ。小説家、高杉良氏の小説『青年社長』のモデルになった御仁である。

 「ワタミ」は言わずと知れた居酒屋チェーンだ。全国で600以上の店舗を展開し、介護事業や農場経営にも手を広げてきた。最近はNPO法人を通じてカンボジアでの学校建設にも取り組んでいる。

 中高一貫の郁文館に渡邉氏が私財を投じ、「改革」に乗り出したのは2003年春のこと。自ら理事長に就任し、学校名に「夢」を加え、今春には伝統ある校歌も自作の詩に変えた。

 学校の「経営」で話題になるとともに、公職にも就き始めた。安倍政権時の06年には政府の「教育再生会議」委員に任命され、教育改革について熱い議論を繰り広げた。06年秋から昨秋まで神奈川県の教育委員も務めた。

 同時に、教育論を語れる経営者としてマスコミへの露出が増えたのは周知のとおり。現在も情報番組「スッキリ!!」(日本テレビ系列)などでコメンテーターとして活躍する傍ら、04年から日本経団連の理事も務めている。

 持論は「教育現場に競争原理を持ち込む」ことで、理事長として乗り込んできた際、中学校の新入生に「この中から東大に20人以上出す」と宣言したことは語りぐさになっている。
 もっとも、この過程で「人が変わった」との評も出ている。郁文館元教員が、こう語る

 「彼は儲からない居酒屋1店舗を手に入れ、店員を育て、全国展開させた。それもある意味で『教育』の一つだった。初めは教育というものに素直に喜びを感じていたと思う。ただ、途中から自分が目立つこと何より大事になっていた。テレビ制作会社カメラマン常駐させ、自分の挨拶だろうが教室見学だろうが、常に撮らせて歩いていたのを覚えています。『将来、自分を取り上げるテレビ特集のために撮りためてる』とのことで、そのカメラマンは、いつの間に学校理事なってました

◆「性の道具か」と女性は激高した◆

 渡邉氏は、ひそかに政界進出の意欲も旺盛なようだ。複数の知人が、渡邉氏から出馬について相談されたと証言しているが、その一人はこう解説する。

  「彼は『学校改革で成功して文部科学大臣になって、そのあと総理大臣にもなりたい』本気で語っていた。つまり、学校政界進出手段なんですよ。一時期は『自民も民主も公認してくれないから、自分はカネもあるし政党を作りたいとも息巻いてましたからね。最近は、来春予定の東京都知事選に興味を示し、常務理事の石田氏にも相談していたそうだよ

 その石田氏は、もともと横浜市で学習塾を営んでいた。大学院でMBA(経営学修士)を取得する際、「渡邉美樹」を論文のテーマに取り上げ、本人にインタビューする機会を得た。そこで意気投合した渡邉氏が、石田氏を学校に招き、重用したという。

 だが、7年に及ぶ"師弟関係"は電撃辞任によって決裂した--。

 本誌は、その理由について重大な証言を入手した。石田氏から直接、事情を聴いたという学校関係者がこう語るのだ。

  「実は昨秋から、石田さんは学内ある女性から悩み打ち明けられていたのです。渡邉理事長数年にわたって交際してきたのに、『君の中には自分が求めるものがなかった』と、たった一通のメールフラれたという話でした。自分は単なる"道具"だったのかと、彼女激高していたそうですよ。学校取引のあったK氏という人物も、同じ女性相談乗っていた。それでK氏義憤を感じ、石田さんに『教育現場にあるまじき行為だ。常務理事として正すべきでは』進言していたのです

 ここに出てくるK氏は、もともとカナダで木材などの買い付けを長く生業としていた。数年前に石田氏と知り合って人柄を買われ、3年前から郁文館のカナダでのサバイバルキャンプを手伝い始めた。いわば現地コーディネーターであり、学校からすれば取引業者の一人である。
 当のK氏も取材に応じ、その後の経過を説明した。

 「確かに、その女性からの相談はありました。もともと石田さんに紹介され、数年前からプライベートの悩みを聞くようになっていました。特に昨年12月中旬には、彼女は精神的にもかなり追いつめられていて、私から渡邉さんにケジメをつけるよう働きかけてほしいと頼まれたのです。そこで、私は渡邉さんに『このままじゃあタイガー・ウッズになっちゃうよ』とメールを入れました。ちょうどタイガーの不倫騒動のころだったのでね。彼女からのメールも転送したら、本人から電話がかかってきて、大晦日に会う約束をしました。でも、結局、その前に彼女と二人で話し合ったようで、その話は一度、そこで終わったのです」

 言うまでもなく、渡邉氏には起業時代に結婚した元ウエートレスの妻と、2人の息子がいる。
 
 渡邉氏は本誌のインタビューに応じて、こうした「不倫」の事実を否定している(別掲記事参照)。学校と女性も「不倫」や、石田氏とK氏への「相談」が事実無根だとしている。
 
 これに対してK氏は、自身の携帯電話の受信トレイを開いてみせながら、渡邉氏や女性から届いたという一連のメールを示した。

 そこには、昨秋以降に女性から届いたとされるメールが、現在も残っているだけで44通、渡邉氏から届いたとされるメールも7通、保存されていた。
 
 女性から届いたとされるメールからは、K氏の言うように一連の流れがみてとれる。その中には、こんな文言が並んでいる。

 〈言いたいことはあの人に全部いってやりました やっぱり私にはお手上げです(略)K(原文は本名)さんしか頼れる人がいないです。あの人が滅びるも、救われるも、Kさんに全てお任せします〉(12月17日)

 〈昨日の電話では、私がこの事でKさんと結託して対外的に私が口を開いたりしないかとても気にしていました。月曜日学校に行くときに念書を書いて置くようにいわれています。内容は『渡邉が一千五百万円を支払うことを条件に次のことを約束することを誓う。一、今までの2人の関わりについて一切他言しない。メールも全て削除する。二、互いのプライベートは一切関係ない、三、そのことを踏まえた上で仲良く仕事をする』(略)私(注・渡邉氏)には、会計士が管理しているから大金は引き出せないと、懇願するようにこの金額を提示し、しかも月々30万だか50万だか分割でお願いしたいと言ってきました〉(12月18日)

 〈人間ですから、思いがけず、人を傷つけてしまうことがあるでしょう 心からごめんなさいの言葉が聞きたかった 昨日はやっとそれが聞けました 何を言っても心の通ったごめんなさいが聞けず、Kさんにお願いしましたが、昨日は心からのごめんなさいがありました それで救われました 何故Kさんに助けを求めたか、私がどれだけ恐怖を感じたか全て話しました。それを理解し心から反省し今後も一緒に仕事をしていく上で償い続けるという言葉に心を感じとれました。Kさんのお陰です 彼のことは許すことにしました。本当にありがとうございました〉(12月22日)


◆「けじめ」の後に暴力事件が発生◆

 渡邉氏からK氏に届いたとされる同日付のメールには、こう綴られていた。

 〈昨日すべて解決しました けじめをつけさせていただきました ご心配をおかけしました この件でお時間をとっていただかなくてよくなりました31日は伺いません 今後も夢教育へのご支援をよろしくお願いします〉

 メールに書かれたことが事実だとすれば、二人はかなりの"抜き差しならない"関係に見える。しかし、この事実だけで石田氏が辞任したわけでは、もちろんない。石田氏から話を聞いたという前出の学校関係者が、こう続ける。

 女性ずっと渡邉さんへの不満を語っていたのがピタッと止まり、徐々に石田さんら疎遠になった。渡邉さんを許したということのようです。ところが、これがお互いの疑心暗鬼始まりだった。さんは改めて、渡邉さんと3月初めに会う約束をしたのですが、2月12日に酒席学校男性理事殴る"事件"が起きたのです。Kさんは『ゲームで軽く殴っただけ』と主張し、被害者の理事は『因縁をつけられてボコボコにされた』と訴えた。そこからさまざまな人間関係が壊れていったようです 

 殴られた理事は警察に被害届を出し、渡邉氏ら学校側はカナダのサバイバルキャンプに関するK氏との契約を打ち切ろうと動いた。2月下旬、渡邉氏らが弁護士を交えて氏と面談し、「示談書」サインするよう求めたのだ。
 
 そこには、被害届取り下げる代わりに契約を打ち切り、校内で知り得たこと口外せず学校関係者との接触を一切禁じるという条項が設けられていた。氏は、女性との関係口止め真の目的だと考え、サイン拒んだという。
 
 その渡邉氏とK氏の間に挟まれていたのが、常務理事の石田氏だ。このときの示談書が、冒頭の場面で、渡邉氏が石田氏に謝恩会を休ませてでも取ってこさせようとしたものである。
 石田氏は周囲の友人に、こう語っているという。

 「女性問題について、都知事選に出ようという人がこんな対応ではマズイと忠告したこともある。学校を守るためにコトの収束を図ろうと努力したが、理事長の個人的なトラブルに周囲が巻き込まれ、学校全体の問題にまで発展してるのに、なおも保身を優先して部下の責任にすり替えようとした。もうついていけない」

 確かに、これが事実であれば、教育者としてあるまじき行為である。そこで本誌が石田氏を直撃すると、こう語った。

 「(女性から理事長との関係について)いろいろ相談を受けたのは事実ですが、詳しい中身は言えません。ただし、『星が消せる』なんて思ったことも、言ったこともありません」

 一方、当の女性に電話をかけると、落ち着いた声でこう答えた。

 「(石田氏への相談は)ぜんぜん何のことだかわかりません。どうして彼が辞められたか、私のほうが聞きたいくらいです。(理事長との不倫は)誰かほかの方と勘違いしてるのか、あるいは、あの方においてはそういうことは決してあり得ないと思いますけれども」

 後日、代理人弁護士を通じてメールを見せたところ、改めて、
 「これは自分が送ったものではない。なぜ存在するのかわからない」
 とコメントした。

◆「K氏に学校を乗っ取られる」◆

 学校側に取材を申し込むと、ワタミ社長室長(執行役員)で、今春、郁文館夢学園の理事にも就任した中川直洋氏が、こう説明するのだった。
 
 「Kさんは暴力事件の際、学校の理事に『お前の弱みを握ってる』『渡邉は俺の言うことを聞く』『お前も俺の言うことを聞け』と因縁をつけた。学校は理事の権限が大きいから、僕らはK氏に乗っ取られると考えた。業者としてもふさわしくないから契約解除したのです。石田さんが辞めた理由は、Kさんとの示談を成立させられず、責任を感じたからでしょう。渡邉と女性に確認したが、交際の事実も、女性が相談したという事実もあり得ない。別れ話もないし、相談のメールを送ったこともない。渡邉は政治で世の中が変わらないと思ってるから、政界進出も考えていないでしょう」

 渡邉氏は常々、会社や学校で「ウソをつかず、誠実であれ」と教えていることをアピールしてきた。当然、社員や生徒ばかりにウソを禁じてきたわけではない。過去のインタビューでは、こうも述べている。

 〈社員は、社長はじめ経営陣の言動をよく観察しています。言っていることとやっていることが違えば、ついて来てくれません。その意味で、社長は、365日、24時間、試されているのだと思います。だから、口だけとか、小手先では通用しない。ウソをつかない生き方が、社長本人がそうしたいと思う生き方でなければ、社員に見破られるでしょう〉(日経ベンチャー07年12月号)

 もう一度、渡邉氏の言い分を載せた囲み記事をよく読んでいただきたい。実は渡邉氏らの説明は、「不倫」や、K氏らへの「相談」の事実の有無を除けば、大筋でK氏らの証言と一致する。

 渡邉氏は一連のメールが、すべて「偽造」されたものだと言い切った。その言い分は果たして通用するのか。一連のメールの信憑性を専門家も交えて徹底的に検証し、次週号で詳しくリポートしよう。 =以下次号=  

(本誌取材班)







「週刊朝日」(談)より抜粋
http://www.wa-dan.com/article/2011/02/post-69.php


週刊朝日 2010.4.30号

「不倫はしていない。メールは偽造だ」
渡邉氏が大反論伝統校、禁断の「校内不倫」騒動(2)


週刊朝日2010年4月30日号配信

渡邉氏は4月9日、東京・竹芝のホテルで本誌の取材に応じた。約50分にわたる熱弁の一部をここに紹介しよう。

(注:2010年4月30日号掲載。肩書き、年齢等は本誌発売当時のものです)




 Kからメールや電話はありました。最初は「あなたの秘密を握ってる」という言い方でした。そのあと、「交際してるのか」と質問された。もちろん「(交際)してないし、そういう経験は一度もない」と答えた。彼女と話して、「こんな話あったよ」「なんなんだろうね」で終わった。

 Kは昨年11月ごろから学校にとって難しい存在になり始めていました。石田から、予算の大きい行事を「Kに頼みたい」とか「Kが日本中でがんを治してる」とか言われ、ついには「自分も星が消せる」と言いだしたから、僕は距離を置き始めた。ほかの先生も影響を受けちゃって、僕はKから引くことにしたんです。すると、石田が「理事長はわかってない」「こんなにいい人はいない」と言う。コイツ絶対におかしいな、と。
 (12月22日付で送ったとされる)メールは知らない。だって、何の話ですか。(強い口調で)何のケジメですか。そこは全然わからない。その辺から作り話が始まってる。女性との関係もないんだから、当然ケジメのつけようがない。
 (本誌の)ニュースソースはKじゃないんですか。じゃ、石田ですか。だって、そんなこと知ってる人間なんていないですよ。なんでそのニュースソースは(こんなことが)わかるんですか。

 僕は、Kを犯罪者だと思ってます。暴力事件を起こしたから、彼を切ったんです。その人間が逆恨みして、何か訳のわからないことを言ってるんだろうな、と。

 (印字したメールを見て)なんだろ、これ。わかんない。気持ち悪いですね。こんなことまでして、仕掛けようとしてるのかな。本当に嫌なんだけど、僕はこんなものまで持ち歩いてるんですよ。(胸ポケットからペンのようなものを出して)これは催涙スプレーですけどね。暴力事件起きてから、社員2人朝から僕についている。彼は暴力団、ヤクザを使えると言ってたから、われわれ守りに入ったGPS持って。誘拐されても大丈夫なように。初めてですよ、こんなことは。

 今年3月にKと会う約束をしたのは、石田の様子がおかしかったから。石田は学校の許可も得ずに、経費で職員をカナダに行かせた。そんなことする男じゃなかった。心配で、Kと会おうとしたんです。

 Fという共通の知人からもKに会ってほしいと頼まれた。FもKに影響を受けていて、「Kはヤクザとか右翼にものすごい力を持ってるから会ってやってほしい」と言うんです。後でわかったが、FはKに何か助けてもらってる。それで断りきれなくて、Kの言葉を僕に伝えてきたんですよ。(F氏は本誌に「事実とは異なります」とコメントした)

 実は石田が辞める前、僕に「彼女とのこと知ってるんですよ」と訳のわかんないことを言ってきた。「お前バカなこと言ってんじゃないよ」と。「Kは透視できる」「何でも見える」と言うから、コイツに何を言ってもしょうがないと思って話をやめちゃった。

 石田が辞めた理由に、女性のことは関係ない。暴力事件があって、「Kを連れてきたのは石田、お前だよね」と。なら、「謝恩会なんて出なくていいから、Kのところに行って事件を収めてこい」と行かせただけですから。そうしたら夕方、メールが来た。コイツ何を考えてんだと。こんなの大人の仕事じゃないでしょう。

 僕は(12月22日付の)メールを送ってないから、それが存在するわけがない。彼女もメールを送ってないって言ってるから、すべて偽造でしょう。そんなもの、いくらでも作れるんじゃないの? 聞いてみてください。なんならソフトバンクの孫正義さんでもいいし。できないわけないから、偽造できるってことをちゃんと調べてください。

 逆に質問させてもらうけど、この話を、クエスチョンマークかなんか付けて東京スポーツみたいに書くんですか。僕が「これは違う、絶対に偽造だ」と否定してるのに。
 学校の中でも、石田が辞める間際に口走ったんです。「彼女とのことを、Kが透視した」と。学校は蜂の巣をつついたような大騒ぎになって、彼女も憔悴してしまっていました。

 だから事実なら構わないけど、曖昧なまま書くのはやめていただきたい。そこはぜひ慎重にお願いします。 =以下、次号= 

(構成 本誌取材班)





「週刊朝日」(談)より抜粋
http://www.wa-dan.com/article/2011/02/post-70.php


週刊朝日 2010.5.7-14号

渡邉美樹ワタミ会長、不可解な「言い分」伝統校、禁断の「校内不倫」騒動(3)

週刊朝日2010年5月7・14日号配信

先週号の記事では、ワタミ会長で学校理事長も務める渡邉美樹氏(50)が男らしく本誌のインタビューに応じ、正々堂々と反論した--ように見えたかもしれない。だが、そのインタビュー内容には疑問符がつく。「メールは偽造」という渡邉氏の主張こそ、何の根拠も示されていないのだ。本誌の検証結果にどう答えるのか。

(注:2010年5月7・14日号掲載。肩書き、年齢等は本誌発売当時のものです)




 「週刊朝日」(4月30日号)の発売日であった4月20日。渡邉美樹氏が理事長を務める中高一貫の郁文館夢学園(東京都文京区)のホームページに、新たにある「文章」がアップされた。〈週刊朝日の報道について〉と題されたボタンをクリックすると、渡邉氏の名前で以下の文面が綴られている。いささか長いが、主要部を引用しよう。

 〈同記事は、悪質な誹謗中傷に基づく全く事実無根のものでありますが、教育者の一人として皆様にご心配をおかけした事をお詫び申し上げます。
 同記事の内容につきましては、事実無根であると同時に、記事のニュースソースであるK氏なる人物は、当学園の理事、および職員に対して暴力事件を起こし、その件につきまして現在、刑事告発されている人間であります。さらに、元常務理事の石田氏の辞任につきましても、同氏が紹介したK氏が暴力事件を起こすという学園にあるまじき事態を起した為に、その責任を取り、自ら辞任したものであり、同氏の辞任は、今回の報道内容とは一切関係ございません〉

 本誌は先週号で、同学園の常務理事・石田勝紀氏(41)による不可解な電撃辞任劇をリポートした。

 その石田氏は複数の学校関係者や友人に、辞任に至った経緯や理由を伝えている。

 石田氏の話によれば、きっかけは学内の女性からの相談だった。その女性は渡邉氏と数年にわたって不倫をしていたのだが、突然、別れを切り出されたことに納得がいかないと語っていたという。

 その女性は学校の取引業者であるK氏にもメールで相談していた。女性の意向を受けて、K氏が渡邉氏と話し合いの場を持とうとしたこともあった。

 結局、2月に起きたK氏の「暴力事件」に対する渡邉氏の対応も相まって、石田氏は愛想を尽かした--と、石田氏は周囲に語っている。

 一方、本誌の記事が「事実無根」だという渡邉氏は、石田氏本人に連絡して辞任理由を聞くこともせず、自身の"憶測"を流布しているとしかみえない。

 渡邉氏が言う"記事のニュースソース"には、氏以外に石田氏と交友のあった学校関係者知人もいる。石田氏自身も本誌の直撃に、女性から渡邉氏との不倫についての相談あったことを認めた

 さらに本誌は、K氏の証言だけでなく、渡邉氏や女性がK氏に送ったとされるメールについても検証している。

 先週も報じたとおり、K氏の携帯電話には、女性から送られたとされるメールが44通、渡邉氏からは7通残されている。たとえば、女性がK氏に送ったとされるメールには、渡邉氏にフラれたことへの憤りがこう記されてあった。

 〈かれの方から特別な関係をもとめ、猛烈にアプローチしてきて、私との未来を語り... 何度も一時的な感情でないかと疑ってかかる私に対しても●●(原文は女性の本名)のことは全て知っていて、他の女性とは違う特別な人といわれその言葉に心を奪われてしまい(略)私と同じ思いをする女性が今後いないことを望みます〉(2009年12月7日)

 〈私がどんなに安定した生活をしていて、自分がそれに介入して全て壊し、しかも私のことを捨てたという自覚がないのか、彼の得意な馬鹿なふりをしている(略)私を自分の絶対特別な離婚が成立すれば再婚する相手として私の人生に介入してきた〉(12月18日)

 これらの内容からは、渡邉氏が離婚をちらつかせて女性と不倫関係を育みながら、一転して、その約束を反故にして関係を絶ったかのような状況が読みとれる。

 最終的に女性が渡邉氏と話し合って「もう大丈夫」とK氏に報告した翌日、渡邉氏からK氏に送ったとされるメールには、こう書かれていた。

 〈昨日すべて解決しました けじめをつけさせていただきました ご心配をおかけしました〉(12月22日)

 本誌の取材に渡邉氏は、こうしたメールの存在を完全否定し、K氏がいかに胡散臭い人間で、学園が恐怖にさらされているかを滔々と語った。女性の代理人弁護士も不倫関係やメールについて否定している。

 が、言うまでもないことだが、本誌が問題提起しているのは、渡邉氏が教育者として、伝統ある学校法人の理事長として相応しくない言動をしていたかどうか、である。

 渡邉氏の反論の骨子は、
 ・女性と不倫はしていない
 ・女性による石田氏らへの相談もない
 という2点に集約される。その根拠となるのが、
 「メールは送ってない。だから偽造されたものだ」
 という主張である。

◆IPアドレスを透視されたかも◆


 渡邉氏は4月9日、本誌の取材に応じた際、12月22日付のメールを見ながら、いちだんと声を張り上げ、こう首をかしげてみせた。

 「なんだろ、これ。わかんない。気持ち悪いですね。こんなことまでして、仕掛けようとしてるのかな。(略)僕はメールを送ってないから、それが存在するわけがない。彼女もメールを送ってないって言ってる。彼女に妄想癖があるのか、ウソついてるかどっちかなら別ですよ。でも僕は両方とも違うと思う。すべて偽造でしょう。そんなもの、いくらでも作れるんじゃないの? できないわけないから、偽造できるってことをちゃんと調べてください」

 ならば、と本誌はメール偽造の可能性について検証した。あるIT技術者が言う。

 「メール送信者の名前やアドレスを偽造するのは簡単です。でも、メールに付随する『メールヘッダー』という情報を獲得すれば、たいていの偽造は見破れる。印字されたものではダメ。プリント前に改竄されないように、受信されたメールサーバーから直接ヘッダーを取り出すことも大事。サーバー内のデータは、さすがに改竄できませんからメール本文や送信者の真偽が確認できます」


偽造は不可能


 K氏が使っているのは、ソフトバンクの携帯電話「iPhone」。一方、渡邉氏と女性がメール送信したとされる端末は、NTTドコモの携帯電話だった(図参照)。

 iPhoneはソフトバンクのメールサーバー内に、送受信したメールが保存される仕組みになっている。パソコンのメールソフトと接続させると、K氏個人のメールをサーバー内から直接、読み出すことができる。そこから本文とメールヘッダーを取り出せばいいのだ。本誌はK氏から携帯を借り受け、IDとパスワードを教えてもらい、渡邉氏と女性から届いたとされるメールの検証を進めた--。

 「偽造でないのは一目瞭然です」

 ヘッダー情報(図参照)を見るなりこう語ったのは、ITセキュリティーに詳しい独立行政法人情報処理推進機構研究員サイバー大学IT総合学部准教授園田道夫氏である。

 「よく見てください。大事なのは、(2)の部分の情報。ドコモのメールサーバーがソフトバンクのメールサーバーと直接、通信(=メールの送受信)したことが記されています。ドメイン名の偽造例はあるが、続くIPアドレスはほとんど偽造不可能です。IPアドレスを調べると、実際にドコモに割り当てられている領域であることは間違いない。となると、ドコモのメールサーバーに何か欠陥がない限り、送信者のアドレスを偽造することもできない。これが偽造だとしたら、メールサービスの根幹にかかわる事件ですよ」

 専門的で理解するのが難しいかもしれないが、要は、K氏を含めて他人が渡邉氏になりすましてK氏の携帯にメールを送ること、つまりメールの偽造は、ほとんど不可能だというのだ。

 確かに、いわゆる「迷惑メール」には偽造メールが多いのだが、そのメールヘッダーを確認すると、いくつものサーバーを経由しているのが特徴だ。それに比べ、今回のメールは、二つの通信業者のサーバーが直接やり取りしていた。園田氏が続ける。

 「ドコモとソフトバンクのサーバーは、最初に『ハンドシェイク』と呼ばれる接触をし、互いのドメインやIPアドレスが本物らしいことを確かめてから初めて通信に入る。このメールを偽造するには、IPアドレスを偽装する必要があるのです」
 それは、かなり高度な技術を要することだという。

 「つまり、インターネット上ドコモサーバーなりすましソフトバンクコンピューターだますことが必要になる。それは、大規模ネットワークハッキングであり、一大事業レベルと言っていい。メールヘッダーの入手経緯とあわせて考えれば、偽造は99・99%の下にいくつも9がつくほど不可能なことです。何万歩譲って、一時的にドコモIPアドレス偽装されたとすれば、同じIPアドレスを持つコンピューターがネット上複数存在する異常事態となり、携帯メールが届かないなど大規模通信障害起きるはず。これまた大事件ですよ」

 念のため、一連のメールの送信時期に何かしらの通信障害が起きていないか尋ねると、
 「その時期に、特段のトラブルは確認していません」(NTTドコモ広報)
 とのことだった。

 本誌は4月13日、ワタミ社長室長で郁文館夢学園の広報担当理事も務める中川直洋氏に、これらの取材結果を伝え、15日にはメールヘッダーのコピーも提供した。その上で中川氏に、渡邉氏の発言の信憑性について問うと、 
ワタミ技術者偽造できると言っている。メールについて自分で調べて対応する」と言う。本誌は、その後も1週間以上にわたって電話やメールで繰り返し返答を求めた。その間に中川氏が主張したのは、こんな事柄だ。


 「女性からの携帯メール(1通)にパソコンで使う署名クレジットが入っているのは不自然。おかしい」

 「Kは『透視できる』と言っていたから、IPアドレス透視したのかも」

 「携帯を他人に操作された可能性だってある」

 「技術に(偽造できるような)革新があると信じてる


 「もう弁護士マターだ。弁護士にコメントしないよう指示された。メールヘッダーについても、もう何もコメントすることはない」

 そして締め切り間際の23日になって、中川氏はメールで以下のように答えてきた。

 「携帯電話のメールの偽造はできると認識しています。(本誌の主張に対し)ITにおいて100%はないというのが当方の主張であり、不正操作については『絶対』の断定はできないと考えています」

 「(本誌が見せたメールのプリントアウトの一つについて)学校関係者から送られたK氏へのメールが、個人の携帯電話から送られていたにも関わらず、学校の署名(学校名、住所、電話番号が入ったもの)を送るという極めて不自然なメールだった。そんなメールまで証拠として提示しているのであって、これらの状況から、当方としては、偽装の可能性を全面的に排除しているという週刊朝日の姿勢に問題があると考えています」

 渡邉氏は常々、会社や学校で「ウソをつかず、誠実であれ」と教えてきたことをアピールしてきた。だが、自分自身はどうなのか。

 冒頭の文書は、
 〈どうか無用のご心配なきよう、心よりお願い申し上げます〉
 と締めくくられている。それならば、堂々と偽造を証明すべきではないか。

(本誌・神田知子、鈴木毅、竹内良介、藤田知也)






「週刊朝日の記事について」より抜粋
http://www.ikubunkan.ed.jp/data/20100420asahi.pdf


週刊朝日の記事について

平成22 年4月20 日
ご関係者各位
学校法人 郁文館夢学園
理事長 渡邉 美樹

週刊朝日の記事について

日頃は当学園の運営に多大なるご支援とご理解を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて早速ですが、一部の方は、ご承知かも知れませんが、4 月20 日発売の週刊誌に、私に関する記事が掲載されております。同記事は、悪質な誹謗中傷に基づく全く事実無根のものでありますが、教育者の一人として皆様にご心配をおかけした事をお詫び申し上げます。
同記事の内容につきましては、事実無根であると同時に、記事のニュースソースであるK氏なる人物は、当学園の理事、および職員に対して暴力事件を起こし、その件につきまして現在、刑事告発されている人間であります。さらに、元常務理事の石田氏の辞任につきましても、同氏が紹介したK 氏が暴力事件を起こすという学園にあるまじき事態を起した為に、その責任を取り、自ら辞任したものであり、同氏の辞任は、今回の報道内容とは一切関係ございません。
なお、今後、週刊誌の出版社およびK氏ならびに石田氏に対しては、法的手続きを含めた対応を検討してまいります。
皆様におかれましては、どうか無用のご心配なきよう、心よりお願い申し上げます。
以 上





【備考】「日経ビジネス Associe(アソシエ)」(2009年6月2日号)より抜粋
http://www.nikkeibp.co.jp/article/nba/20090529/156551/
http://www.nikkeibp.co.jp/article/nba/20090529/156551/?ST=career&P=2


渡邉美樹の「快答乱麻」WEB版 2009.6.2

渡邉美樹の「快答乱麻」WEB版

【21】上司の不倫現場を目撃したら・・・
2009年6月2日


Q.不倫現場を目撃して以来、職場で上司が口を利いてくれません。

1週間前、上司の不倫現場をたまたま目撃してしまいました。
相手は同じ会社の女性で、二人で手をつないで歩いていました。
上司も私が見てしまったことに気づいたようです。
それ以来、上司がろくに口を利いてくれません。
上司にこっそり、「誰にも言っていませんから、大丈夫です」と言うべきでしょうか。

(物流・情報管理、28歳、女性)



 すみません。ご質問の最後の一文に思わず笑ってしまいました。「誰にも言っていませんから、大丈夫です」と上司にこっそり言うべきか。そんなことは、放っておけばいいんですよ(笑)。

 男性も女性もどちらも大人で、自分の責任でやっているわけですよね。少なくとも他人がとやかく言うことではありませんし、ましてや噂話にするなど、実にくだらないと思います。上司に「誰にも言いません」などと言うべきではもちろんありません。

 単に「ああ、そうだったんだ」と自分の中で解決すればいい話ではないでしょうか。

 軽薄な人たちは、そこで同僚に「あの二人のこと、知ってる?」なんて耳打ちして、皆でコソコソ噂話をするのでしょう。

 人間には俗っぽいところがあるから、ゴシップに花を咲かせたい気持ちを私も全く理解できないわけではありません。しかし、それではあまりにも幼稚ではありませんか。いい年をした大人がやることとは、とても思えません。

 上司があなたとろくに口を利いてくれないというのも、もしかしたらあなたの側が意識しすぎているといった理由もあるのではないでしょうか。

 確かに、そんな現場を見られてしまった上司は、多かれ少なかれ、気まずい思いであなたを見ているのではないかと思います。しかし、あなたの方が自分の中で消化して普段と変わらない態度でいれば、上司だって普通に接しやすくなるはずです。


渡邉美樹の「快答乱麻」WEB版 2009.6.2

 これは、誰がどう見ても、他人事です。あなたが首を突っ込むべき話ではありません。こういう話は、大抵3カ月もすると自然と忘れられますから、放っておきなさい。絶対に時間が解決します。

 そう考えると、あえて自分から「誰にも言っていません」と上司に言うことは、現場を目撃した段階に時計の針を戻してしまうことになります。せっかく時が解決してくれそうだというのに、自分自身で時間をさかのぼらせ、上司との関係をいつまでも気まずくさせておいて、あなたが得をすることなど何一つありません。

 ですから、この場合、上司本人はもちろんのこと、誰にも何も言わず自分の胸の中にしまって消化することが、何よりの解決法です。それこそが大人の対応というものでしょう。

 もし社内のほかの人からこの話を聞いても、あなたは何も知らない顔をして黙っているべきです。目の前にある自分の仕事に集中してください。

 間違っても、自分から社内の噂話にしてはいけません。それは、人間として最も格好悪いことだと思いますよ。

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